ライター千葉の店舗訪問レポート 「マルイチ青山水産」

朝市初、イカ専門の乾燥珍味直売店

青山さんによると、イカ専門の乾燥珍味を直売する店は、函館朝市の中で「マルイチ青山水産」が初めてとのこと。函館市のお隣・北斗市の自社工場(「一印　青山水産」)で、イカの処理から珍味製品までの一貫生産の体制を持っている青山水産だからこそ、新鮮なイカで作った乾燥珍味を、お店を訪れた人にスピーディーに届けることができます

柔らかな乾燥珍味！　実演販売の「黄金のしいか」

その利点が一番現れているのが、看板商品の「黄金のしいか」(税込1080円)。函館産のイカを自社工場で処理し、新鮮な状態で店舗に運び、店頭で調理した出来たてを販売しています。電化焼き機で加熱、プレスしたイカを、ローラーで約3倍の長さに引き伸ばす作業。
限られた店舗スペースでの実演販売を可能にしているのは、自社で開発したコンパクトなローラーです。30年以上、イカ加工一筋に歩んできた青山水産の技術の成せる業です。

「黄金のしいか」を口に入れてまず驚くのが、いわゆる「スルメ」のイメージを打ち破る柔らかさ！そして、イカの香りと味の濃さに感動を覚えます。
高温で加熱されることと引き伸ばされることで、イカの繊維が崩れ、いかそのものの味と香りが十分に引き出されたソフトな歯ごたえが生まれているそうです。長い姿をその場で折りたたんでパッケージし、販売。お店を訪れる小さな子どもからお年寄りまで、幅広い層に好 評を得ています。

添加物を使わないから、イカ本来の味が楽しめる

青山さんは「イカは生活習慣病予防にも一役買うと言われている食品なので、おやつから酒の肴まで、幅広い年代層の方々にイカの加工品を美味しく味わっていただきたい」と話します。また、素材の持つ味わいを十分に生かすために、添加物は使っていないそうです。
小さな子どもにも安心して食べさせられますね。

朝市駅二店では、バラエティに富んだイカ乾燥珍味のほか、天日干しのホタテの貝柱、自社製鮭とばなどを販売しています。オホーツク海産の肉厚で身の締まった一等級の天然ホタテ、北海道産の秋鮭の中でも身が厚く脂が乗った最高級の“レッド”が原料にされているなど、販売する商品へのこだわりも怠りません。

朝市駅二市場の東口、左側のドアから入って2軒目にある「マルイチ青山水産」。
黄金のしいかも含め、商品はほとんど試食できます。気さくな店主、青山さんとスタッフの方に気軽に声をかけ、好みを伝えておすすめの商品を教えてもらったり、黄金のしいかの実演販売も見せてもらいましょう！